変動帯と安定地域
プレートの運動により地殻変動や火山活動が見られ、プレート境界に帯状に広がる地域を変動帯とよびます。プレートの動き方により広がる境界、狭まる境界、ずれる境界に分類されますがいずれの境界でも活動が見られます。逆に変動帯から外れた地域は安定地域とよびます。プレート境界から外れたプレートの大部分を占めており、地殻変動がなく地震や火山がほとんど見られません。
造山帯
造山帯とはプレート運動の影響を受けて、造山活動が活発な地帯を指します。造山活動が活発だった時期によって新期造山帯・古期造山帯・安定陸塊に分けることができます。

このように造山帯は地質時代に基づき地形をとらえるのに必要な概念であり、変動帯とはとらえ方が少し違います。ただ、新期造山帯と変動帯の狭まる境界の分布は大部分が一致し、安定地域のうち、古生代に地殻変動や火山活動がほぼ発生しなかった古い陸地は安定陸塊に位置するなど共通点もあります。
また、地形と地質には一定の関係性があるので、鉱山資源の分布を理解する場合においても造山帯の知識が活用できると思います。
コメント