サンソン図法
サンソン図法は面積の正しい正積図になります。
地球のあるがままの緯線、経線をその長さに忠実に従って作成されます。
線の長さが正しいので面積も正しくなります。
ちなみに赤道に平行して緯線が等間隔に描かれ、経線は正弦曲線となっています。
しかし、これでは中・低緯度は比較的正確で見やすいですが、
高緯度のひずみが大きくなります。
北に位置するイギリスなどの国はもっと見やすい図がほしかったのです。
そこで登場したのが楕円形のモルワイデ図法です。
モルワイデ図法
モルワイデ図は楕円形になるので、サンソン図より高緯度側の緯線は長くなります。
高緯度地域の国が見やすくなりますが、横幅が膨らむ分だけ、面積は狂ってきます。
それを修正するため、緯線の間隔は等間隔ではなく、
低緯度側を広く、高緯度側を狭くして調整をしているのです。
つまり、この図も正積図です。
低緯度側では縦に長くなっているので、アフリカが長く見えます。
ホモロサイン図法
最後にホモロサイン図法です。
これはサンソン図とモルワイデ図を
緯度44°44’のちょうど長さが一緒になる場所で組み合わせたものです。
もちろん正積図です。
高緯度の見やすいモルワイデ図と低緯度の見やすいサンソン図を融合しました。
大陸の形をきれいに残すため、海を分断させました。
海図などには不向きな地図になっています。
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