大陸移動説と未来の予想大陸

系統地理

1912年、ドイツの気象学者であったウェゲナー大陸移動説を提唱しました。アフリカ西岸と南アメリカ大陸東岸の形が似ていることから、大陸は移動していると考えたのです。当時は批判されましたが、プレートテクトニクス理論の登場や物理学、地質学の研究が進歩することによって多くの人々が認める学説になりました。

現在、地球上の大陸はいくつかに分かれていますが、約2億5千年前にはパンゲアと呼ばれる一つの大陸があったとされています。その後、ローラシアランドゴンドワナランドに分裂、そして現在の大陸に分かれたとされています。

ローラシアランド…北アメリカ大陸とユーラシア大陸がつながった大陸
ゴンドワナランド…アフリカ、オーストラリア、南米、インド、南極がつながった大陸

現在は6大陸に分かれていますが、数億年後にはパンゲアのような新しい超大陸が形成されるのではないかと予想されています。パンゲアのような超大陸では下部にあるマントルの熱を放出できず温度が上昇します。(※)すると高温となった下部のマントルは地表に熱を放出するためにホットプルームが形成され、大陸が裂けたのではないかと考えられています。
※マントルに毛布がかかった状態になって温度が上がるというイメージです。(熱遮蔽効果)

このように超大陸の形成と分裂が約7~8億年くらいの周期でサイクルしているのではないかとみられて、約2億~3億年後には南極大陸を除くすべての大陸が一つになると考えられています。この仮想超大陸を大西洋が閉じた場合はパンゲア・ウルティマ、太平洋が閉じて形成された場合はアメイジアと呼んでいます。

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