三角州(デルタ)は河口に広がる平野です。河川が河口に近づき、傾斜が緩くなると河川の流れが減速し、運搬されてきた土砂などが堆積して形成されるのです。水はけが悪い湿地であり、高潮や津波などの水害を受けやすい場所です。しかし、河川から運搬されてきた肥沃な土壌が農業を支え、昔から水田耕作など農業が見られました。また、三角州は平地であるため、水陸両方の交通が発達し、海外との貿易も可能です。現在では大都市が形成されることが多く、埋立地なども見られます。
三角州の種類
三角州の形は様々ですが、円弧状三角州・鳥趾状三角州・カスプ状三角州の3種類の特徴は覚えましょう。
円弧状三角州
円弧状三角州はナイル川の河口で見られます。ここは北緯30度・東経30度に位置するエジプトの首都カイロが存在します。世界最長の河川であるナイル川は運搬する土砂の量も多く、河口付近で分流しているため、まんべんなくまき散らすことで形成されます。ナイル川以外にはボルガ川、岩木川(青森)などで見られます。

鳥趾状三角州

鳥趾状三角州はアメリカのミシシッピ川河口で見られます。メキシコ湾中央部で見られ、付近には北緯30度・西経90度に位置する都市、ニューオーリンズが位置しています。ここでは沿岸流の流れが弱く、河川から運搬されてきた土砂が沖合まで運ばれず、河道の両側に堆積します。海の中に入っても自然堤防のように河川の両側だけ高くなり、沖まで延びて鳥の足跡のような三角州が形成されました。
カスプ状三角州

カスプ状三角州はイタリアのテヴェレ川河口で見られます。沿岸流が強く、波の侵食が強い場所では周囲の海岸が削られ、堆積作用の強い三角州が尖(とが)るように形成されます。
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