地域ごとに世界の山脈や造山帯を紹介していきます。
オセアニア
環太平洋造山帯はオーストラリアを囲むように分布していますが、オーストラリアに新期造山帯はありません。オーストラリア東部になだらかなグレートディバイディング山脈、そして山脈より西は安定陸塊が平坦な土地が広がります。一方、ニュージーランドでは造山運動により急峻な山脈が存在し、地震や火山が発生します。

アフリカ
アフリカは北部にアトラス山脈(新期造山帯)、南部にドラケンスバーグ山脈(古期造山帯)、そしてアフリカを2つに分ける南北に走る線がアフリカ大地溝帯です。これ以外の土地は安定陸塊となりますが、標高200~1000mほどの台地上の土地が多い大陸です。

北アメリカ
北アメリカ大陸の西側に環太平洋造山帯が伸びており、アラスカ山脈、ロッキー山脈、メキシコ高原が南北に連なります。東側には古期造山帯のアパラチア山脈や安定陸塊の中央平原が広がるなど、なだらかな土地が見られます。
また、カリブ海には日本と同様に狭まる境界が分布している地域があります。プエルトリコ海溝沿いには弧状列島が形成されており、多くのカリブ海諸国があります。

南アメリカ
南アメリカ大陸の西側は環太平洋造山帯に位置し、世界最長の山脈であるアンデス山脈が南北にはしり、平行してペルー海溝やチリ海溝などプレートの沈み込みが存在します。一方アンデス山脈より東側ではギアナ高地・アマゾン盆地・ブラジル高原など安定陸塊が広がります。

ヨーロッパ
ヨーロッパは平坦な地形が多く、フランス平原や北ドイツ平原、そしてドイツ以東には東ヨーロッパ平原が広がります。一方、アルプス=ヒマラヤ造山帯に位置する場所にアルプス山脈、アペニン山脈、ピレネー山脈など急峻な山脈が並びます。古期造山帯はイギリスのぺニン山脈、北欧のスカンディナヴィア山脈が有名です。
アイスランドは広がる境界に位置しますが、どの造山帯にも該当しませんので気にしないでください。

アジア
アルプス=ヒマラヤ造山帯に位置する場所にヒマラヤ山脈・カラコルム山脈・パミール高原・エルブールズ山脈・カフカス山脈と山脈が連なります。チベット高原も標高4000mを越えています。ヒマラヤ山脈では地震は頻発するものの、火山はありませんので注意してください。天山山脈とクンルン山脈は古期造山帯ですが、プレート運動の影響を受けて標高が高くなっています。

大陸別高度面積割合
氷雪面が標高となるので分厚い氷が張っている南極大陸では平均高度が非常に高くなっています。その次に標高が高い地域が世界の屋根と呼ばれるヒマラヤ山脈が分布するアジアです。
ヨーロッパでは200mが約半分と低平な地域が多いです。アフリカは台地状の地形が多く、200~1000mの割合が高くなっています。オーストラリアでは新期造山帯の分布がなく、2000mまでの地域がほとんどです。

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