主題図

系統地理

地図は主題図と一般図に分けられます。
主題図とは特定の事象について重点的に表現した地図、
一般図とは地表の事象をできる限り網羅的に表現した地図になりますが、
今回は主題図をいくつか紹介します。 

主題図は一般図と違って、多くの情報を示す必要はなく、
特定の事象のみが見る側に伝わればよいのです。
地図上にどう表現すれば最も効果的に伝えることができるのか、
事象によって用いられる主題図は変わります。 

絶対分布図

数値の絶対値を示した絶対分布図を紹介します。

  • ドットマップ
    数をドット(点)で表します。人口や家畜の分布などを見るのに適しています。 
  • 等値線図 
    地図上で等しい数値の地点を線で結んでいきます。
    等高線図や等温線図などに用いられます。
    天気予報の気圧配置や桜の開花前線に利用されるのもこの等値線図です。 
  • 流線図
    人の移動や物流など、移動が表すのに適した図です。
    スタート地点とゴール地点を矢印でつなげ、量は矢印の太さで調整できます。
  • 図形表現図 
    地域統計を視覚的に比較するため図形で表現された図です。
    円や棒以外にも様々な図形が用いられます。 
  • カルトグラム 
    変形地図とも呼び、統計データによって地図を変形させます。
    見にくいかもしれませんが、大きさの違いで表現しています。

相対分布図

以下の階級区分図とメッシュマップは相対的な比較を行う相対分布図になります。
割合を示すことに用いられることが多いです。 

  •  階級区分図(コロプレスマップ) 
    統計数値をいくつかの階級に区分して、色や模様を区分ごとに変えて表現します。
    色分けが適切でなかったり、適当な数値で区分ができていないと誤解を生むことになります。
    この階級区分図では、正誤判定の問題なども多く出ていますので、
    適切な表現がされているか注意して見てください。
  • メッシュマップ 
    一定の区画ごとに分けて数値を階級区分し、色彩や模様などで表した地図です。 
    階級区分図のように面積が異なることはありません。 

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